第14回社会医学若手フォーラム(3月17日)のご案内をさせていただきます。
今回は、千島佳也子氏(独立行政法人国立病院機構本部DMAT事務局)から災害時における保健医療福祉に関する支援調整の重要性についてお話いただく予定です。
これまでと同様にランチタイムに開催いたしますので、昼食をとりながらぜひお気軽にご参加ください。
登壇者による自己紹介、研究・実務内容の紹介および質疑
独立行政法人国立病院機構本部DMAT事務局
日本公衆衛生学会、日本災害医学会
災害時の支援調整の重要性
災害時の場当たり的な支援は、影響を受けた地域社会や人びとにさまざまな影響をもたらす。2004年に発生したインド洋津波の教訓を踏まえ、国連では支援の責任を明確化し支援のギャップや重複を避けることを目的にCluster approachが導入された。災害時の支援調整の重要性は、これまでの国内災害においても明確であり、保健医療福祉の分野にとっても例外ではない。国内災害時の保健医療に関する支援の調整については、平成29年4月に発生した熊本地震での対応をきっかけに整理された。同年7月に厚生労働省より大規模災害時の保健医療活動に係る体制の整備について、被災都道府県庁内などに保健医療調整本部を設置し様々なニーズの把握とリソースの調整を一括して行うよう通知が発出された。同通知は令和4年7月に福祉の分野の重要性も踏まえ、福祉も追加された。災害時における保健医療福祉に関する支援調整の重要性について紹介したい。