第17回社会医学若手フォーラム(2月16日)のご案内をいたします。
今回は、飯田裕貴子氏(株式会社環境管理センター)より、民間企業で業務に従事しながら、ご専門である衛生労働工学研究を継続する上での課題や工夫についてお話しいただく予定です。
これまでと同様にランチタイムに開催いたしますので、昼食をとりながらぜひお気軽にご参加ください。
登壇者による自己紹介、研究・実務内容の紹介および質疑
株式会社環境管理センター
日本衛生学会、日本産業衛生学会、日本労働衛生工学会、日本環境会議、国際呼吸保護学会、アジア産業衛生ネットワーク学会
労働衛生工学を専門とし、アスベスト等の粉じん測定手法、粉じん対策で使用する呼吸用保護具・一般環境で使用するマスクの研究に携わる。工学博士。現職は、環境管理センター技術部長、高知大学医学部客員講師。「マツコの知らない世界」(TBS)、「あさイチ」(NHK)、New York Times、朝日新聞などマスクに関する情報発信多数。
民間企業における研究の継続に向けた課題と実践的工夫
~AIアスベスト分析および現場での呼吸用保護具(マスク)適正使用研究について~
私は、(公財)労働科学研究所→東京科学大学で博士取得→(株)環境管理センター(兼務:高知大学 客員)という経歴で研究者としてのキャリアを積んできました。衛生分野の研究者で、民間企業に籍を置いている研究者は少ないように感じますので、民間企業で業務を行いながら研究も続けるために工夫をしている以下の点について、今回お話をさせていただきます。
私の主要な業務は、環境省や厚生労働省などから受託しているアスベスト管理や化学物質管理、呼吸用保護具関連の案件について、必要なデータを取るための実験計画の検討、実験データの解析や報告書作成です。国が今後の政策を検討するための委員会やデータ取りに関わることができ、責任とやりがいを感じています。フィ―ルド調査や検証実験と学会等での情報収集や論文執筆など、バランスよく現場と学術の両方に関われる職場です。
今の職場に移ってから5年ほどになりますが、11本の論文投稿、19本の執筆、国際学会発表も含めて各年10回ほどの学会参加をさせて頂いています。学会参加では、最先端の情報を収集することに加えて、発表を行うことを重要視しています。学会発表や論文投稿は、日々受託している業務に含まれる有益な情報の共有化という社会的意義があります。また、社内的意義としては、①発表資料の構成を考え発表後の質疑応答を経験することで、業務内容に対する理解が深まり、見えていなかった課題などが明確になり、次の業務の品質向上につながる、②業務内容の広報になる、と考えています。